一部の動画広告では音声が流れ、クリック率を向上させる効果がある一方で、デバイスの音量設定によってはユーザをビックリさせ、ユーザ満足度の低下やアンインストール数の増加などを引き起こす可能性もあります。
そのようなデメリットを低減したい場合は、インタースティシャル広告の動画広告の無効化/音量を下げる/ミュートにするのが効果的です。
この記事ではインタースティシャル広告の動画広告の無効化/音量を下げる/ミュートする方法およびその副作用について紹介します。
=== 目次 ===
動画広告を無効化する方法
動画広告はクリック率/単価の向上が期待できる一方で、ユーザからするとたとえ音声が抑制されなくても目障りです。よって、ユーザのことを考えると、音声の有無にかかわらず、動画広告を無効化してしまうのもひとつの手です。
このセクションではインタースティシャル広告のうち動画広告を無効化する方法を紹介します。
まず、AdMobの管理画面を開き、動画広告を無効化したいアプリを選択します。 次に広告ユニットを選択します。 インタースティシャル広告の広告ユニットを選択します。 詳細設定→広告の種類で動画のチェックを外して、保存します。 以上で、動画広告の無効化が完了します。
動画広告を無効化する副作用
通常、どの広告が表示されるか?はAdMobが最適な判断をして広告を配信しています。動画広告を無効化するとAdMobの最も最適な状態から乖離するため、クリック率/単価が低下して、最終的な収益が減少する可能性があります。
(一方で、動画広告を無効化することでユーザの満足度の向上に繋がり、アンインストール数が減少し、アクティブユーザが増えることで、最終的な収益が増加する可能性もなくはないです)
動画広告再生時の音量を下げる/ミュート化する方法
動画広告そのものを無効化するのではなく、動画広告の音声再生時のみ音量を操作する方法を紹介します。音量を下げる方法
動画広告の音量を下げるには、MoblieAdsクラスのsetAppVolumeメソッドを使用します。以下がサンプルコードです。
MobileAds.setAppVolume(0.50f);
引数はfloatオブジェクトで、0.00f(無音)~1.00(デバイス設定音量)で相対的に指定できます。例えば、0.50fの場合にはデバイスの音量設定の半分の音量で動画広告の音声が再生されます。
ミュート化する方法
音量を下げるのではなく、完全にミュート化するにはMobileAdsクラスのsetAppMutedメソッドを使用します。以下がサンプルコードです。
MoblieAds.setAppMuted(true);
引数はbooleanオブジェクトで、trueならばミュートに、falseならミュート解除となります。 ミュート化する副作用
setAppVolume(0.00f)やsetAppMuted(true)で動画広告再生時の音声をミュートにしたときは注意が必要です。動画広告再生時にミュートかどうか?の情報はAdMobに送信され、配信される広告のストックに影響を与えます。
詳しくはAdMobの以下のページに書かれています。
https://developers.google.com/admob/android/global-settings?hl=ja場合によっては、音声付きの動画広告が配信されなくなり、
クリック率/単価が低下し、最終的な収益が減少する可能性があります。