図解! Oracle VirtualBoxが重い/遅いときの対処方法 | 仮想マシンソフト

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図解! Oracle VirtualBoxが重い/遅いときの対処方法 | 仮想マシンソフト
VirtualBoxは何も設定を変更したりしないとはっきり言って結構重いです。

私もプログラムの環境開発をVirtualBoxで構築したのですが、初期状態だと重くて使い物になりませんでした。でも、色々対処方法を調べて試したところ、動作をかなり軽い状態まですることができました!

この記事では対処方法をメモしておきます。同じ悩みを持っている方の参考になれば幸いです。
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タスクマネージャーから問題を切り分ける

仮想マシンがWindowsの場合は仮想マシン上のタスクマネージャーの情報から何が問題となっているかをある程度切り分けることができます。Windows以外の場合にも同様のリソース消費量が確認できれば、同じように切り分けを行うことができます。もし、リソース消費量が確認できないのであれば、次以降のセクションで紹介する改善案を一通り試してみればOKです。

■CPUの使用率が高い場合
次以降のセクションで紹介するCPU関連の項目を実施してみてください。

■メモリの使用率が高い場合
次以降のセクションで紹介するメモリ関連の項目を実施してみてください。

■ディスクの使用率が高い場合
次以降のセクションで紹介するディスク関連の項目を実施してみてください。

■その他
特に異常がない場合は原因の特定が難しいです。次以降のセクションで紹介する改善案を一通り実施してみてください。ただし、見た目がもっさりして重く感じる場合は次以降のセクションで紹介するグラフィックの設定が効く場合があります。

Oracle VirtualBoxが重い/遅いときの対処方法

この後のセクションに対処方法を記載します。

なお、設定の変更には仮想マシンがシャットダウンされている必要があります。ご注意ください。また、設定画面は下図の設定から入ることができます。
CPUおよびメモリのリソース割当てを増やす
設定画面への入り方

CPU使用率が高い場合

仮想マシン上のタスクマネージャーでCPU使用率が高かった場合は、仮想マシン上で使用しようとしているソフトや仮想マシンそのものの動作に対して割り当てているCPUのリソースが不足している場合あります。

次に紹介する方法を試してみてください。

CPUのリソース割当てを増やす

マザーボードを選択します。
CPUおよびメモリのリソース割当てを増やす
I/O APICを有効化する
まずは、マルチコアを有効化するために、「I/O APICを有効化」にあらかじめチェックを入れておきます。

プロセッサーを選択します。
CPUおよびメモリのリソース割当てを増やす
CPUのコア数を設定する

仮想マシンに割り当てるプロセッサー数(コア数)を変更します。ホストPCのCPUクロック数と仮想ソフト上で動かすソフトに併せて設定をしてください。 よく分からない場合は2~4程度をとりあえず設定しておいて、重い場合は値を上げていきましょう。

アクセラレーションの設定を変更する

アクセラレーションの設定の変更も効果がある場合があります。

アクセラレーションを開きます。
アクセラレーションの設定を変更する
アクセラレーションの設定をする

まず、準仮想化インターフェイスを「Hyper-V」(もしくは「KVM」)に変更します。引き続いて、仮想支援機能の「VT-x/AMD-Vを有効化」「ネステッドページングを有効化」にそれぞれチェックを入れます。

チップセットを変更する

効果のほどは不明ですが、チップセットも最新化しておきましょう。

マザーボードタブのチップセットを変更します。
おそらく最初は「PIIX3」になっていると思いますので、最新の「ICH9」に変更しておきましょう。
チップセットを変更する
チップセットをICH9に変更する

電源オプションで高パフォーマンスに設定する

仮想マシンとしてWindowsを使用している場合は省電力設定によるCPUパワーが抑えられている可能性もあるので、仮想マシン上のWindowsで電源オプションから高パフォーマンスに設定をしておきましょう。
電源オプションで高パフォーマンスに設定する

メモリ使用率が高い場合

仮想マシン上のタスクマネージャーでメモリ使用率が高かった場合は、仮想マシン上で使用しようとしているソフトや仮想マシンそのものの動作に対して割り当てているメモリのリソースが不足している場合あります。

次に紹介する方法を試してみてください。

メモリのリソース割り当てを増やす

システム→マザーボードを選択します。
CPUおよびメモリのリソース割当てを増やす
仮想マシン上で動作させるソフトに併せてメモリの値を設定しましょう。よく分からない場合はとりあえず2~4 GB程度を設定して、それでも重いようであれば値を上げていきましょう。

ディスク使用率が高い場合

仮想マシン上のタスクマネージャーでディスク使用率が高い場合は、仮想マシン上で使用しようとしているソフトや仮想マシンそのものの動作に対して割り当てているディスクのリソースが不足している場合あります。

次に紹介する方法を試してみてください。

仮想マシンのイメージをSSDに置く

この後にディスク関連の設定方法などを紹介しますが、はっきり言って小手先の設定変更なんかよりもSSD上に仮想マシンのイメージを置くだけでほぼ問題はなくなります。

また、SSDもシステムで使用しているSSDとは別ドライブのSSD上に仮想マシンのイメージを置くとよりベストです。

昨今の↓のようなSSDはかなり安くなってきているので、仮想マシン用に1個持っておくのもオススメです。

共有フォルダを解除する

共有フォルダを解除することで重い現象が解消されることがあります。

共有フォルダを解除するには下図の赤枠内のボタンを押してください。
共有フォルダを解除する

仮想マシンのイメージがあるドライブをシステムドライブとは別にする

仮想マシンのイメージがあるドライブのシステムドライブ(Cドライブ)の場合には、負荷が集中して動作が遅くなることがあります。


以下にイメージのお引越し方法を紹介します。
仮想マシンのイメージがあるHDDをホストのシステムHDDとは別にする
ライブラリからイメージを除去する

まず、ライブラリからイメージを一時的に除去します(ライブラリの登録から消えるだけで、実際のデータは削除しませんので安心してください)。
続いて、下図の「除去のみ」をクリックします。
※絶対に「すべてのファイルを削除」はクリックしないでください。実際のイメージファイルが消えてしまいます。

これでライブラリからの除去は完了です。
仮想マシンのイメージがあるHDDをホストのシステムHDDとは別にする
ライブラリからの消去のダイアログ

続いて、イメージを通常のWindowsのエクスプローラーを使用して移動させます。

最後にVirtualBoxのホーム画面からツール→追加で移動させたイメージをライブラリに追加します。
これでお引越しは完了です。
仮想マシンのイメージがあるHDDをホストのシステムHDDとは別にする
ライブラリにイメージを追加する

仮想マシン上の仮想メモリを無効化する

仮想マシンがWindowsの場合には仮想メモリを切っておきましょう。(仮想メモリを使用するのであれば、単純にメモリのリソースを割り当てれば良いので、仮想メモリは不要です)
システムを選択する

左カラムの詳細情報を選択します。
詳細情報を選択する

詳細設定のタブを選択し、パフォーマンスの設定を選択します。
詳細設定 -> パフォーマンス -> 設定 を選択する

詳細設定タブの仮想メモリの変更を選択します。
我想メモリの変更を選択する

「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外し、すべてのドライブに対して「ページングファイルなし」を選択します。
仮想メモリの設定

設定変更後は仮想マシンを再起動します。

見た目がもっさりする場合

見た目がもっさりする場合はグラフィックの設定が有効かもしれません。以下の設定を試してみてください。

ビデオメモリーの割当量を変更する

ディスプレイ→スクリーンを選択し、ビデオメモリーの値を変更します。最低でも30 MBを指定するようにしましょう。
ビデオメモリーを変更する

グラフィックアクセラレーションを有効化する

見た目のもっさりにかなり影響があるのがこのグラフィックアクセラレーションです。

下図のアクセラレーションのチェックを両方入れましょう。
ビデオアクセラレーションを有効化する
なお、グラフィックアクセラレーションを有効化するためにはGuest Additionsのインストールが必要です。

Guest Additionsインストールは以下の記事が参考になります。

まとめ

この記事ではOracle VirtualBoxが重い/遅いときの対処方法を紹介しました。VirtualBoxの動作が重くて困っている方の参考になれば幸いです。