(Windows 10対応) KP41病の原因と調査方法の一覧 【急に電源が落ちる場合】 | パソコントラブル

(Windows 10対応) KP41病の原因と調査方法の一覧 【急に電源が落ちる場合のひとつ】
以下の記事ではWindows PCの電源が落ちる場合の原因の調査方法を紹介しました。 そちらの記事の中でも記載しましたが、ちょっと厄介なのが「KP41病」の場合です。
(現状の症状がKP41病か?分からない場合は上記の記事の内容を実施すると調べることができますよ!)

KP41病の場合にはエラーログやメッセージが原因と直結しておらず、エラーログやメッセージからは何が原因なのか?が直接は分かりません。

この記事ではウェブを調べてまとめたKP41病の原因とその調査方法の一覧を記載します。

KP41病の場合には、直接の原因がエラーログやメッセージからは分からないため、面倒ですがこの記事に書かれている原因の候補をひとつずつ試してみるしかありません。
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Windows上の設定の問題

Windows上の設定によってKP41が出ることがあります。
このセクションではWindows上の設定の問題について記載します。

Windows Update

Windows Updateによって急にクラッシュするようになる場合もあります。

一応、Windows Updateを最新にしておきましょう。
また、最近のWindows Updateで問題が発生していないか?をウェブで検索してみましょう。

「Windows Updateをしたことで急にクラッシュするようになったけど、今のバージョンが最新だから更新できない!」という場合はシステムの復元をして、Windows Updateをする前の状態に戻してみましょう。

Windows10の高速スタートアップ

Windows10の場合には高速スタートアップが原因でKP41病が発生する場合があります。

高速スタートアップとは起動時にドライバ読込の一部をスキップする機能なのですが、Windows10以前のような古いドライバがある場合はKP41病が発生する場合がるようです。


私は実際にWindows10の高速スタートアップが原因でKP41病が発生する現象を経験しています。
そのときの様子は以下にまとめていますので、対処方法はそちらをご覧ください。

GPU等のドライバの更新

GPU等のドライバが不良でKP41病となる場合もあるようです。
GPU等のドライバを最新にしておきましょう。

逆に、「ドライバを最新にしてしまったら、急にシステムがクラッシュするようになった」という場合は、「ドライバをアンインストール→ひとつ前のドライバをインストール」もしくは「システムの復元でドライバ更新前の状態に戻す」のどちらかを試してみましょう。

Windowsの省電力機能

Windowsの省電力機能が原因で電圧が不安定になり再起動がかかっている場合があるようです。
以下の項目を確認しましょう。

省電力機能を設定するにはコントロールパネルから電源オプションを開きます。
次にプラン設定の変更をクリックします。
Windowsの省電力設定の変更方法
電源オプションでプラン設定の変更をクリックする
その中のUSBのセレクティブサスペンドを無効にします。
Windowsの省電力設定の変更方法
USBセレクティブサスペンドを無効化する
次にPCI Expressの電源管理をオフにします。
Windowsの省電力設定の変更方法
PCI Expressの電源管理をオフにする
最後にプロセッサの最小/最大を両方とも100%とします。
Windowsの省電力設定の変更方法
プロセッサの最小/最大を100%にする

ハード上の問題

ここまでの内容に問題がなかった場合は、パソコンのハード上の問題である可能性が高いです。

このセクションはKP41を発生しうるハード上の問題について記載しています。

USBデバイス

USBデバイスとの相性によっては、KP41病が発生することがあるようです。

ウェブを見ていると、まさか!と思いましたが、キーボードを抜いたらKP41病が直ったという事象もあるようです。


調査方法としては、マウスとキーボードを含め全てのUSBデバイスを抜いて、システムダウンが発生するか?を確認しましょう。

もし、それでシステムダウンが発生しないようならば、さきほど取り外したUSBデバイスをひとつずつ取り付けていって、何がKP41病だったか?を切り分けしましょう。

BIOSの省電力・オーバークロック機能

さきほどと同様にBIOSの省電力・オーバークロック機能が原因で電圧が不安定となり、システムダウンが発生している場合があるようです。

BIOSの設定項目は各メーカーで異なりますが、Intel Speed StepやTurbo Modeなどといった省電力機能やオーバークロック機能をdisableにして、システムダウンが直るか?を確認しましょう。

電源ユニットの容量確認

PCを自作できるレベルの人じゃないと難しいかもしれませんが、電源ユニットの容量に余裕があるか?を今一度確認しましょう。

電源容量を食うGPUなどを一度抜いてみるのもいいかもしれません。

電源を取るコンセントに注意

電源を取るコンセントが原因でKP41病になる場合があるようです。

特に、タコ足でコンセントを取っている場合は、タコ足の容量不足やタコ足に繋がっている他の機器の影響で電圧が不安定になり、システムダウンを起こしている場合があるようです。

一度、壁のコンセントから直接電源を取ってシステムダウンが直るか?を確認しましょう。

メモリの故障

メモリの故障でもKP41が発生する場合があるようです。

Windowsにはメモリ診断ツールが備わっているので、それを用いてチェックしておきましょう。


メモリ診断ツールを実行するには、スタートメニューで「メモリ」と検索してWindowsメモリ診断画面を開きます。
次に「今すぐ再起動して問題の有無を確認する」をクリックします。
メモリチェック
メモリ診断ツールでメモリの異常を確認する
すると、自動的にWindowsが再起動し、メモリ診断が開始します。

また、メモリを複数持っている方はメモリの組み合わせを変えてみるのもひとつの手です。

CMOSクリア

マザーボードにはボタン電池が付いていてBIOSの設定等を保持しています。
この保持をクリアする行為をCMOSクリアと呼びます。

CMOSクリアをすることで、BIOS上のトラブルが解消されてKP41のトラブルもなくなる場合もあるようです。


CMOSクリアをするには電源ケーブルを取り外して、マザーボード上のボタン電池を取り外して10秒程度待った後、ボタン電池を再度つければ完了です。
もしくは、ASUSなどにはマザーボードにはCMOSクリア用のジャンパピンが付いていますので、+ドライバー等の金属で10秒程度ショートさせます。この際も、電源ケーブルは抜いておきましょう。

帯電開放

PCケース内部の帯電が酷い場合にはシステムダウンが発生することがあります。

帯電を開放するには電源ケーブルを抜いて、30分程度放置しましょう。
PCケースにアクリル面がある場合は帯電しやすいので、特に注意しましょう。

BIOS更新

もしかしたら、現状のBIOSに不具合がある場合もあります。
念の為、BIOS更新をしておきましょう。

今どきのマザボでBIOS更新を失敗するということはほとんどないとは思いますが、リスクが全く無い訳ではありませんので、最後に行いましょう。

気温が寒すぎる

滅多にないですが気温が低すぎる場合には電子機器は正しく動かない場合があります。

気温が10℃未満の場合には、部屋全体を10℃以上にして、PCが十分温まってからPCを立ち上げてみましょう。

電源の故障

ここまで調査して問題ない場合は電源の故障が怪しいです。

面倒ですが、代替えの電源を購入し、交換をして、現象がどうなるか?を確認しましょう。

まとめ

この記事では、KP41病の原因と調査方法の一覧を紹介しました。

KP41病でPCが急に落ちる場合はこの記事の内容をひとつずつ試してみることをオススメします。