
そんな方のために、この記事では、仮想マシンソフトのうちメジャーなものであるVMware PlayerとOracle VirtualBoxを徹底比較して紹介したいと思います。
インストールのしやすさ
どちらの仮想マシンソフトもインストール自体はまったくもって難しくはありません。また、最新Windows OSである、Windows 10で両者の仮想マシンをインストールしてもみましたが難易度・工数は変わりませんでした。
仮想マシンソフトのインストール方法
なお、各仮想マシンソフトのインストール方法は以下の記事にまとめています。仮想マシンの新規作成のしやすさ
仮想マシンの新規作成のしやすさについて、それぞれの仮想マシンソフトにWindows XP/7の仮想マシンを作成してみましたが、難易度・工数はほとんど変わりませんでした。
仮想マシンの新規作成方法
なお、仮想マシンの新規作成方法は以下の記事にまとめています。コピー&ペーストやドラッグ&ドロップ
VMware PlayerやOracle VirtualBoxはコピー&ペーストやドラッグ&ドロップが可能です。それぞれの対応状況はどのようになっているのでしょうか?
結果は以下です。
| VMware Player | Oracle VirtualBox | |
| コピー&ペースト | ○ | ○ |
| ドラッグ&ドロップ | ○ | ○ |
結果は上記のように、どちらの仮想マシンソフトもコピー&ペーストおよびドラッグ&ドロップに対応しています。
コピー&ペーストおよびドラッグ&ドロップはどちらの仮想マシンソフトも最初は使用することができず、有効化する手順が必要です。
有効化する手順は以下に示しますが、どちらの仮想マシンソフトでも必要な工数は同じぐらいです。
コピー&ペーストおよびドラッグ&ドロップを有効化する方法
それぞれの仮想マシンにおける、「コピー&ペーストおよびドラッグ&ドロップを有効化する方法」は以下の記事にまとめています。VMware Player
Oracle VirtualBox
Unityモードの有無
VMware PlayerにおいてはUnityモードを使用することができます。これはVMware Playerの画面を通常のウィンドウのように表示する技術であたかも通常のプログラムのように仮想マシンを操作することができる非常に便利な機能です。
一方でOracle VirtualBoxにはこのような機能はありません。
動作性能(ベンチマーク)
性能比較として、同一システム設定の仮想マシンにおいて、CrystalMarkによるベンチマークを実施しました。(※数値はホスト側のPCに左右されるため、他サイトとは異なる値となる可能性があります)
結果は以下です。
VMware Player
Oracle VirtualBox
総評
まず、CPU性能であるALUやFPUやメモリー性能であるMEMについてはVMware Playerの方が良い値となりました!よって、プログラミングのデバッグ用途であればVMware Playerを採用した方が良いかもしれません。
次にHDD性能については両者同等の数値となりました。
そして、最も大きな差がついたのがグラフィック性能です。
GDIおよびOGLではVMware Playerが圧倒的でしたが、D2DについてはOracle VirtualBoxが圧倒しました。
よって、ゲーム目的で使用する場合には、ゲームがどのグラフィック技術を利用するか?を確認して、
仮想マシンソフトを選定した方が良いでしょう。
商用利用
商用利用については詳しくは以下の記事にまとめていますが、 結果としては、以下です。- VMware Player: 商用利用不可
- Oracle VirtualBox: 商用利用可能(※ただしExtension Packは不可)
Extension Packって何?という方は以下の記事を参照ください。
まとめ
ここまでの比較結果をまとめると以下の表のようになります。| VMware Player | Oracle VirtualBox | |
| インストールのしやすさ | ○ | ○ |
| 仮想マシンの新規作成のしやすさ | ○ | ○ |
| コピー&ペーストが可能か? | ○ | ○ |
| ドラッグ&ドロップが可能か? | ○ | ○ |
| Unityモードの有無 | ○ | × |
| 動作性能(ベンチマーク) | ○ | △ |
| 商用利用が可能か? | × | △ |
表を見ると、Unityモードの有無、動作性能、商用利用可能性しか大きくは異ならないことが分かりますね。
よって、
・商用利用するけどExtension Packを使用しないのであればVirtualBoxを使用する
・それ以外の場合はVMware Playerを使用する
としてみてはいかがでしょうか?
ただし、ゲーム目的ですと得意不得意がありますので、この記事の動作性能のセクションを参考にされることをオススメします!









